FSBLについて

     SPring-8 大型放射光施設SPring-8 ©RIKEN/JASRI 

フロンティアソフトマター開発産学連合ビームライン(Frontier Softmaterial Beamline:FSBL)は、日本の代表的な化学、繊維企業と大学等の学術研究者とで構成される19研究グループで結成したフロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体が運営を行うビームラインであり、独立行政法人理化学研究所(RIKEN)と財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の協力を得て大型放射光施設SPring-8の設置場所BL03XUに設置した、日本で初めてのソフトマター研究開発専用のビームラインです。

    bl_map_l ビームラインマップ 

ソフトマターは主として高分子・有機物からなる材料で、ペットボトルなどの身近な品に広く利用されている材料であると同時に、自動車・航空機から人工心臓などの生・医学用材料、水処理膜、有機太陽電池などの最先端の分野でも欠かすことのできない材料です。さらに、ソフトマターは軽量であるため、輸送エネルギーの低減化につながることや、主成分が炭素・水素・酸素で形成されることから、生物資源の利用が可能であるなど、グリーンサステイナブルケミストリーを目指す社会においても、必要不可欠な材料です。
  FSBLでは、これらのソフトマターの分子レベルでの構造解析、製造プロセスや様々な環境下での動的構造変化など、次世代ソフトマター材料開発を強力かつ効果的に推進しています。

     IMG_1462.jpg  FSBL実験ハッチ

 ビームラインは、光を作り出す光源と、その光を利用する実験装置が置かれている実験ハッチからなっています。
 光源は、光速近くまで加速された電子の運動を、複雑に曲げ、強い指向性を持つX線を発生させるアンジュレータと、そのX線を利用する波長に分光する分光器から構成されています。

     001 Undulater.jpg  アンジュレータ

     kougaku.jpg  分光器