連合体の沿革と運営

ソフトマターは、高分子や有機物からなり、私たちの生活を支える身近な材料であると同時に、最先端科学の分野でも欠かすことのできない材料です。
この分野での学術研究、産業をわが国が世界でリードし、より競争力を強大にするため、ソフトマター研究専用の実験施設を建設し、より先進的な研究開発を行うことが求められてきました。
そこで、基礎研究から製造にかかわる応用技術開発までを、産業界と学術研究者が連合して実行するフロンティアソフトマター開発専用ビームライン産学連合体が発足し、大型放射光施設SPring-8に、ソフトマター研究専用ビームラインの建設が実行されることとなりました。
連合体は、ソフトマターの分野で日本を代表する企業と大学がそれぞれ研究グループを立ち上げ、2008年2月に17研究グループで発足し、SPring-8の設置場所BL03XUにおいて、フロンティアソフトマター開発産学連合ビームライン(FSBL)の建設を開始しました。その後2008年12月にさらに2研究グループが参画し、2009年11月にはアンジュレータ放射光の発振に成功し、2010年2月竣工を迎えました。
2010年4月からは、FSBLの性能を十分に活用した研究開発が本格的に行われています。

  FSBL研究グループの組織図

 産学連合体の各研究グループは、主体となる出資企業体と学術研究者より構成されます。この研究グループを構成する企業体から産学連合体代表・副代表が選出され、FSBLの施設の維持・管理・運営などを学術研究者が代表を務める「運営委員会」を通じて行います。学術研究メンバーは独自のソフトマターの基礎科学と実験解析手法の開発を展開し、産業メンバーの実材料開発と放射光利用の橋渡しを行います。このように、学術の「知」と産業の「技」が融合した新たな産学連携により、高分子科学のさらなる発展とソフトマター新素材の開発を目指した活動を行っています。

  FSBL運営の組織図

 産学連合体の運営は、各研究グループより選出された委員で構成される専門委員会で、FSBLの運営に関わる様々な案件を検討し、最終決定機関である運営委員会へ提案を行います。

会計監事

事務局での経理処理に対し、会計監査を行う。その他経理処理に関することの検討を行う。

産学連携・将来高度化委員会

FSBLの高度化に関する技術的提言と、産学連携による研究開発の推進のための検討を行う。

安全委員会

FSBLの安全及び事故への対応に関する事項についての検討を行う。

ビームタイム配分検討委員会

FSBLのビームライン利用時間の配分に関する事項及びこれに付随する事項についての検討を行う。

研究連絡協議会(ユーザー会)

FSBLユーザーの技術研修、若手人材の育成、ユーザー間の情報交流等を目的とした講演会、講習会等を開催する。